「6年間頑張って勉強したのに、単調な業務を繰り返し毎日過ごしている」「キャリアアップし たい」「今の仕事に不満はないけど、プライベートをもっと充実させたい」そんなことを一度でも 考えたことは、ありませんか？

新卒薬剤師が1年内に離職する割合は約10％、3年以内の離職率は約30％となっています。薬剤師 の中でも、1年以内の離職率を職種別にみると病院薬剤師が約20％、調剤薬局が約10％と病院薬剤 師のほうが高い割合となっています。
転職するきっかけとして多くあげられるのは、人間関係、労働環境、年収、キャリア・スキル アップです。

大学卒業後働き始めた薬剤師のうち1年以内に10人に1人が、3年以内には3人に1人が転職、退職 をしていることになります。
「転職」、「退職」は人生の中でも大きなことです。しかし、3年以内には3人に1人の薬剤師が 経験しているとても身近なことなのです。また、実際に転職などに踏み切れなくても、働いている 薬剤師の中にもそれに近いことを考えたことがある方はもっとたくさんいるはずです。
薬剤師の60％は女性だといわれています。結婚、出産を機に将来を考える機会が多くあるのでは ないでしょうか。

そんな馴染みがあるようでなじみのない「薬剤師の転職」について2回にわたりご紹介をしていき ます。

薬剤師のNaokoさん（29歳）は、東京の有名大学病院で働く薬剤師です。彼女も最近悩んでいるよ うです。

転職の全体的な流れは、登録、連絡、面談、選考、内定、内定承諾、そして入社となっています。
面談から次の入社までの期間は、長い方で1年以上、短い方で約1ヶ月ですが、一般的に約3～4ヶ月の方が多いです。選考までいかず、登録、連絡、面談のみで終わる方も多くいます。
転職を初めてされる方に多く聞かれるのが退職交渉です。退職交渉は、基本的には現在働いている会社の就業規則に則りましょう。特に規定がない場合は、1ヶ月前を目安に退職を申し出ることをお勧めします。また、内定前もしくは内定後では内定後に退職交渉する方をお勧めします。内定前に交渉をし、結果的に退職をできなかったという方もいます。