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これがあれば「このお薬で、様子を見ていても大丈夫です」と自信をもって言える薬剤師に必須の症状アセスメントツールがスゴイ

糖尿病で通院中の患者さんから腰痛を相談されたとき「整形の先生に聞いてみてください」と医師に判断を委ねてしまうことはありませんか。また、OTC医薬品で対応していいのかわからなくて、自信を持って売れないということはないでしょうか。その原因は症状アセスメントスキルが不足にあります。

医療職のための症状聞き方ガイド

今回は、症状アセスメント能力がぐんぐん育つ本「医療職のための症状聞き方ガイド “すぐに対応すべき患者"の見極め方」を上梓した筑波大学医学医療系地域医療教育学教授・前野哲博先生に、なぜ今薬剤師に症状アセスメントスキルが必要なのか、また、スキルを身につけることで薬剤師にできることは何かを伺いました。

症状アセスメントにおいて、医師の診断が山の頂上とすれば、薬剤師は七合目をめざせる

今後、医療ニーズが増す一方で、医療従事者は不足します。限られた医療資源を有効活用し、地域で暮らす人たちの健康を守るために欠かせないのが医療従事者の職種の壁を超えたタスク・シフティングです

タスク・シフティングとは、医師の働き方改革を進めるために医行為の一部を他の職種へ移管するという考えのこと。この医療を取り巻く変化に伴い、今後薬剤師に欠かせないと考えられるのが症状アセスメントのスキルです。近い将来、「どんな症状でも病院へ」というわけにはいかなくなる状況がやってきます。その時に、薬剤師はセルフケアで良いのか、すぐに受診を勧めるのかを今以上に適切に判断することが求められるようになります。その際に必要になるのが症状アセスメントのスキルです。

この変化は、薬剤師としての専門性を広げ、磨く『追い風』です。地域で暮らす人たちに貢献できるまたとないチャンスだと、ぜひ前向きにとらえてください

症状アセスメントを実践してみよう

「医療職のための症状聞き方ガイド “すぐに対応すべき患者"の見極め方」には、症状別にチェックリスト方式で質問すべき項目とその解説が記載されており、巻末には、患者さんが来たときに書き込みながら使うことができるフォーマットが収録されています。本当に、本を読んだだけで症状アセスメントが出来るようになるのでしょうか……。

チェックリスト

書籍購入者はダウンロードして何度でも使うことができるこのチェックリストを実際に使いながら、薬ゼミトータルラーニング事業部(YTL)のメンバーが症状アセスメントに挑戦してみました。場所はドラッグストアで、頭痛を訴える患者さんが鎮痛薬を買いに来たという場面です。YTL企画制作部の小林真さんが薬剤師役、渡邊美彌子さんが患者さん役でロールプレイスタート!

(症状聞き方ガイドを見ながら)
頭痛があるんですね。いつから痛みますか。

今朝からです。

今朝というと何時頃ですか。

3時間前の9時頃です。

痛みの強さはどのくらいですか。

強さ……。(少し困った様子)

「ごく軽度」、「ややつらい」、「かなりつらい」、「耐えられない」だとどのくらいですか。

かなりつらいです。

痛みはどのような痛みですか。
たとえば「脈打つような痛み」、「締め付けられるような痛み」、「頭が重い、鈍い感じ」、「ビリビリする痛み」、「ズキズキする痛み」。

ズキズキします。

頭のどこらへんが痛みますか。

こめかみが痛いです。

痛みは突然始まりましたか。

突然始まりました。

頭痛は1分でピークに到達するような痛みでしたか。

いいえ。ずっと長く続くような痛みです。

頭痛は絶え間なく続いている感じですか。

そうです。

頭痛が始まったときと今を比べて、悪化しましたか、改善しましたか。

少し改善しました。

頭痛以外に、たとえば「ふらつき、めまい」、「しびれ」、「視力障害」、「目の前がチカチカする」、「食欲不振」、「不眠」、「嘔気・嘔吐」、「発熱」などはありますか。

食欲はあまりなかったです。

明るい場所やうるさい場所で頭痛はひどくなりますか。

はい。

歩いているときや運動しているときに頭痛はひどくなりますか。

そうでもないです。

今回のような頭痛を経験するのは初めてですか。

何度か経験したことがあります。

初めてこのような頭痛を経験したのはいつですか。

何年も前からです。

前野先生の総括

集めた情報をもとに、「症状聞き方ガイド」の最後にある「緊急度判断チェックリスト」に沿ってアセスメントしましょう。
今まで集めた内容で、緊急度が高い条件に合致する情報はありましたか。

チェックリストにある「突然始まった頭痛か」「人生で初めて経験する頭痛か」「嘔気、発熱、ふらつき、めまい、しびれ、視力障害の随伴症状はあったか」「増悪傾向の頭痛か」は、いずれも当てはまるものはありませんでした。

そうですね。逆に、「安心できる情報」についてはどうですか。

リストにある「以前に経験したものと同じ頭痛」「反復する頭痛」いずれも当てはまりますので、ひとまずセルフケアで様子を見ていただいていい頭痛と判断できると思います。

その判断でいいと思います。「症状聞き方ガイド」を使うことで、自信をもって判断することができましたね。

受講証明書

記事ではアセスメントの根拠となる考え方の一部しかご紹介できませんでしたが「医療職のための症状聞き方ガイド “すぐに対応すべき患者"の見極め方」には、なぜ患者さんにその質問をするのか、回答から何が判断できるのかが分かりやすく解説されています。自分を頼りに来局してくださる患者さんのために、ぜひ症状アセスメントスキルを身につけてみませんか。

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