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あのひとの背中

小林篤史(前編)

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小林篤史
ゆう薬局グループ かめおかゆう薬局
緩和薬物療法認定薬剤師、麻薬教育認定薬剤、NST専門療法士
2001年 第一薬科大学卒

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プロフィール

京都の“和装小物”を作る職人の家に産まれる。当時は家業を継ぐつもりで大学進学も考えていなかった。高校3年になり父親と進路を話し合うなか、「手に職」と言っても、往時は家業にかかわる養成校もあったが今は少なく、教わることが難しい状況に直面。どんな「職」を手にするか悩んだ結果薬剤師の道を選んだ。「それから勉強して、本当にぎりぎりで入学できました」と笑う。

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地域によって異なる
医療背景
京都府亀岡市、南丹市は?

亀岡市エリア 人口 約90,000人
       高齢化率 26.5%
南丹市エリア 人口 約30,000人
       高齢化率 32.8%

京都市の西隣りに位置する亀岡市は、京都市とJR山陰本線・国道9号・京都縦貫自動車道などで結ばれ、また大阪府とも隣接しており暮らしや経済はもちろん観光にも便利なまちです。一方、南丹市は、北は福井・滋賀県、南は兵庫県・大阪府、西は綾部市、京丹波町、東は京都市、亀岡市に隣接する緑豊かな自然に恵まれた地域です。京都府は北部に向かう程、医療経済は京都市と大きく異なり在宅医療に関わる地域資源が限られてくるのが現状です。

京都府の健康サポート薬局第1号の薬剤師
スーパー多職種連携で「食べる」を支える

在宅医療で「食べる」を支える薬剤師の支援と
多職種連携についてのキーワード

1.自分が生きてきたプロセスの中で実感している「何事も一人ではできない」こと

愛想笑いが苦手で、人に合わせるのが下手なのですが、人と話すのは好きです(笑)。
以前、上司に言われた「実るほど頭を垂れる稲穂かな」という言葉が印象的で、仕事に限らず、常にその気持ちを持ちたいと思います。自分は特別でもなく、物事は周囲の人に支えられ動かしてもらえている。「手伝ってほしい」と甘えるわけではありませんが、いろいろな視点の話を聴くことで自分にできることが広がります。

2.「医療人として当たり前のことを当たり前にする」

「当たり前とは」考えると難しいですが、“当たり前”に人は年を取り体も衰えていきます。医療者は、目の前に困っている方がいれば何をするか。私はまず手を差し伸べます。そのうえで専門の薬、栄養、緩和といった部分でできることがあれば、私でよければ関わらせてくださいという気持ちです。
目の前の1人に、薬剤師として最大限のパフォーマンスを出すことが大事と常に思っています。おこがましい言い方かもしれませんが、たった1人の英雄になれない人は100人の英雄になるなんて論外だという気持ちで、1人ひとりに向き合っています。

例:在宅療養中の心不全で薬剤師ができること
食べる支援で押さえておきたいポイント

急激に心機能が落ちることはなく、増悪と緩解を繰り返しながら 5年ほどで最期を迎える

  • 心疾患なので専門領域の医療が必要だが、生活指導も極めて重要
  • 病態的に食欲不振を起こしやすい
  • 心不全治療薬が味覚障害を起こすことは珍しくない
  • 貧血を起こしやすく症状出現で鉄剤追加→薬物相互作用が強くチェックが不可欠
  • 食に関しては塩分制限が必要
  • 利尿剤併用例が多い→ビタミンが排出されてしまう
  • コレステロール値が上がりやすく、血圧が下がりやすい
  • 家で体重測定をするように指導
  • 実際のアクション例
    ▶ 常時体重をチェックし、水分量を調整する意識づけ
    ▶ 体重、筋力、倦怠感、食欲、末梢浮腫などの心不全用チェックリスト使用を
小林さんの「在宅医療3ステップ」
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「京滋摂食嚥下を考える会」
医療介護職だけでなく、多職種・異業種で支える在宅医療の栄養支援

2010年に発足(会長 荒金英樹医師、愛生会山科病院 外科)。「多職種」は医療介護職、「異業種」は現在、料理人、和菓子職人、お豆腐屋さん、酒造、漆器や清水焼の方などの業界が参加している。


* 発端は、「食べる」を地域連携で支えるツールづくり
会の発端は情報共有。医療機関や施設では、食事形態に関する名称や基準が統一されていない。発足時のメンバーの医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士、薬剤師などが多職種連携で、食べる力、何が食べられるのか、使用しているとろみ剤などを共有する「摂食嚥下連絡票」を作成し、地域連携の推進に取り組んだ。

* 生まれ育った食文化を、最期まで
「異業種」との連携のきっかけは、「その地に根付いた食文化を嚥下調整食に活かしたい」という会長の荒金医師の強い想いだ。嚥下調整食(写真)は見た目も味も「食べる力」をかえって減退させることが多い。2012年に「嚥下食プロジェクト」として始まり、京料理や和菓子、陶芸といった専門家と協力し合い、言わば「全員野球」体制で取組みが進んでいる。

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あの人の背中

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齋藤淳(前編)

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松下明(後編)

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星利佳(後編)

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小林篤史(後編)

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小林篤史(前編)

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保井洋平(後編)

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船戸一晴(後編)

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船戸一晴(前編)

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佐々木淳(後編)

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佐々木淳(前編)

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望月一司(後編)

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望月一司(前編)

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原崎大作(後編)

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原崎大作(前編)

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