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やってみる!(清水雅之)

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やってみる!(清水雅之)

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薬剤師になったその先には、どんな働き方や素敵な人生があるのでしょうか?
キラリと光る薬剤師からのメッセージをお届けします。

第3回目は、「ドーピングガーディアン」として、全国の仲間とアンチドーピング啓発活動に取り組むスポーツファーマシストの清水雅之さん(合同会社 みどりや薬局 代表社員、島田薬剤師会 理事、静岡県薬剤師会 在宅担当)。
生まれ育った静岡県島田市で、地域のいち生活者としての、地域とのかかわりを大切にしつつ、家族3人で薬局を運営されています。
どんな思いで地域にかかわり、どのような想いからアンチドーピングの活動をされているのかをご紹介します。

Career - 清水雅之
2006年
第一薬科大学卒業
2008年
静岡県立大学薬学研究科大学院卒業
2008年
合同会社みどりや薬局入社

薬局で働きつつ、スポーツファーマシスト、島田市薬剤師会 理事、静岡県薬剤師会 在宅担当、災害医療支援薬剤師として幅広く活動中

スポーツファーマシストとして、アンチドーピングの啓発活動を行っていく中で、アスリートや学生によりわかりやすく伝える必要性を感じ、「ドーピングガーディアン」というカードゲームを作成・販売。
ゲームによる疑似体験を通じて、ドーピング防止のノウハウを伝える活動を行うとともに、アンチドーピングのすそ野を広げる「武器」として、日本だけでなく、海外への展開も視野に入れて、ゲームの普及に努めている。

ジョブ

幼いころから、自分のやりたいことをやりたいようにいろんなことを試すことができる実験が好きでした。これからやっていく仕事を考えたときに、薬局は自分の好きな実験を一生しながら働くことができる場所だと思い、実家の「みどりや薬局」で働くことにしました。
日頃から、薬学部で学んだ専門知識を、いかに抽象化して地域に普及できるか実験しています。「ドーピングガーディアン」の取組みもその1つです。

みどりや薬局は家族経営の薬局なので、いい意味でプライベートと仕事の境界がありません。自宅も薬局から5分くらいの所にあるため、地域の方とは「薬局の人」としてのかかわりと「地域の生活者の1人」としてのかかわりがあります。
例えば、認知症カフェを開催するときは、地域の生活者としてかかわりたいので、薬局ではなく自宅で開催するなど使い分けています。

スポーツファーマシストから活動を始めましたが、地域に根差して「健康サポート薬局」としての役割を果たそうとすると、全方向に向けた取組みが必要になるので、私は会う人に応じて「在宅の人」や「スポーツファーマシスト」や「災害の人」だったりします。
自分のジャンルを決めず、増やしていくことが求められます。その一方で、自分が知識をもつだけでなく、スムーズに専門薬剤師につなげることも大切なので、薬剤師や他職種といかに連携するか、地域の資源や知識を共有できるかに重きを置いて活動しています。

ターニングスイッチ

2003年の静岡国体で初めてドーピング検査が導入されました。それを機に各薬局に「薬剤師のためのアンチドーピングガイドブック」が配布されて、これからは薬剤師がアンチドーピングをサポートする時代が来るんだと思いました。

スポーツファーマシストとして活動してみると、日本は意識が高いにもかかわらず、「うっかりドーピング」がまったくなくならないと知りました。
これまでのアンチドーピングセミナーは、科学的な話や法律の話の座学で、届けたい知識がアスリートに届いていないと感じました。そこで、わかりやすくドーピング防止のノウハウを伝えるために、ゲームで疑似体験を通して伝えることを思いつきました。

カードゲーム「ドーピングガーディアン」は、ゼロから作り始めたので、完成するまでに3年ほどかかりましたが、地域の人たちとのつながりで制作したこともあり、活動を拡げやすくなりました。セミナーと違い、ゲームであれば「講師」ではなく「一緒にゲームをやった人」として、その後の相談にも結びつきやすくなるのが、アナログゲームのいいところだと思います。

個人の薬局で始めたことですが、最近は「このゲームを使って、アンチドーピング活動をしたよ」という声を全国からもらえるようになり、活動の手ごたえを感じています。

今は「ドーピングガーディアン」=ゲームですが、漫画やそれ以外のコンテンツも増やし、スポーツファーマシストが活動するための武器を増やしていきたいと思っています。
また、国内だけでなく世界全体にアンチドーピング、うっかりドーピングを防ぐコンテンツを出していきたいと思っていて、すでにトルコやカナダの薬剤師会が興味をもってくれています。

キャリアキーワード 「やってみる!」

スポーツファーマシストの資格を取得した直後は、まったく相談がありませんでした。「自分を知ってもらう」「どんなことができる」かを周知することが大切だと感じ、インターネットでの配信や地元の中学や高校で自分をPRする活動をしました。

学校に行って「やりたい」と言っても、すぐに何かが始まるわけではありません。そこで、学校薬剤師になったり、学校薬剤師の方に相談して共同で活動したりと、徐々に活動の場を広げていきました。
とにかく、いかに多くの人に知ってもらえるかが重要なので、こうやったらできるかなと考え、どんどんやってみました。

失敗を恐れる人が多いですが、失敗なんていくらしてもいいと思います。
私は、失敗した時は「話のネタができた」って考えます。失敗した瞬間は落ち込みますが、「これ話したら、みんなウケるだろうな」って思うと楽しくなります。

メッセージ

薬学生や薬剤師の皆さんには、自分の世界が広がるような人に会ったり、いろんな体験をしてほしいと思います。多方面で活躍している人と話すことで、自分の中に埋もれていた想いに気づくことができると思います。

例えば学会に参加すると、その分野のトップレベルの先生と話すことができ、ポスター発表を見て回ることで、やってみたいことが見つけられると思います。一歩踏み出すことでの出会いもあります。

私は、大学生の時に登山をしていて、2月~3月の長い休みを利用してヒマラヤに行きました。その時にエベレストやK2などトップレベルの山に挑戦している人たちと話す機会があり、すごい挑戦でもちょっとしたきっかけで始めている人が結構多いと知りました。
それ以来、途方もない挑戦だと感じることでも、実はやってみると意外とできるものだと思えるようになり自分の世界が広がり、活動の幅が広がりました。

今はSNSですごい有名な人とも簡単につながれるし、Zoomで遠くの人とも話せます。自分の世界を広げることを意識して行動していくことが大切だと思います。

ドーピングガーディアン うっかりドーピング防止カードゲーム DOPINGGUARDIAN

清水雅之さんがプロデュースする
ドーピングガーディアン
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